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交換留学プログラム

 

中国留学から学んだこと

 2010年から約1年間中国に留学し、今回は私にとって2回目の留学となった。このキャンパスアジア事業の第1期生を派遣するにあたり、この事業の告知および派遣生の招致を私は張 紅先生から依頼され、その中で私の留学経験を話す機会があった。「迷うぐらいなのであれば、行けばいい。いろんな経験が出来る」私はそう繰り返し説明をする場において伝えた。それに応えてくれたのかは分からないが、一時募集締め切り時は私以外誰も応募していなかったのだが、二次募集時には今回第1期生として派遣されることになる4人が集まった。事前研修として、英語の特別講義が複数回あったが、中国語の特別講義は全くなかった。だが、家庭教師(相互学習の意味合いの方が強いかもしれない)はつけてくれたので、今回初めて留学に行く人にとって中国語に慣れるという意味では役にたったかもしれない。現在では、事前研修として中国語の特別講義が開講されている。

 長春に着いてから、約1週間後に授業が始まった。最初の1週間はお試し期間のようなもので、自分のレベルにあっているか確認する。多くの人はあらかじめ教科書を買うのと同時にクラスも決めてしまうが、中には教科書は買わずに、いくつかクラスに参加して自分のレベルに合っている、もしくは目標とするレベルに一番近いクラスを選び、教科書を買うという人もいる。

 吉林大学の中国語の授業は、友誼会館と南湖会館で行われる。南湖会館では初級クラス、友誼会館では中級と高級のクラスの授業が行われている。来たばかりの前期の授業は、中級レベルのクラスに在籍していた。授業は、精読(主に文法の解釈)、口語(会話練習)、閲読(比較的長い文章の読解)、写作(文章を書く)を受講した。後期の授業は、吉林大学が開講している中国語の授業の中で最も難しい高級クラスにいた。どちらの時も、韓国人がクラスの8割超を占めている。その次に日本人、ロシア人と続いている。留学生全体でみても、韓国人は異様なほど多い。地理的にみても分かるように、長春に近い韓国やロシアからの留学生が多い。長春に留学する日本人は本当に少ないのが現状である。授業は月曜から金曜日まで、午前と午後あり、ほとんどの人が午前中で終わる。午後の授業は希望者のみで、商業中国語や習慣中国語、太極拳まである。午後の授業を受けない人は、思い思いの過ごし方をしている。私は、午後はほとんど寝ていた。金曜日の夜は、留学生、特に韓国とロシアの留学生はクラブに行ったり、部屋で騒いでいるので、夜遅くまでどの部屋も明かりがついているし、階によってはとても騒がしい。

 休日の過ごし方も人によって様々である。多くの留学生は、桂林路(グイリンルー、guilinlu)や紅旗街(ホンチージエ、hongqijie)、重慶路(チョンチンルー、chongqinglu)などの繁華街へ遊びに行ったり、食事をしたり、買い物をしたりしているが、中には部屋でまったりとしたり、勉強 といった人もいる。

 普段の食事は寮近辺でとる。私が住んでいた南湖会館は友誼会館に比べて食事をする場所が少ない。しかし、その分何回か行っていると店員と顔なじみになり、時間があれば世間話を…といったことも多々あった。私の場合、コーヒーとタバコさえあればよかったので、晩御飯以外はあまり食べないという極めて不規則な生活をしていたと思う。

 キャンパスアジア独自の授業も前期は隔週で行われていた。主に、東アジアの共通善とは何か、言語とは何か などのような講義であった。後期は、岡山大学から先生が出張講義という形で数回行われたのみだった。この点はもう少し改善すべきであったと思うが、難しい点でもある。岡山大学、韓国の成均館大学それぞれと共通する科目を探し、設置しといったことをすると、莫大な時間が発生する。また、共通科目があっても内容が異なっている可能性もある。3つの大学と協議していく必要性があると思う。

 これらの授業以外にも、吉林大学では一般の中国人学生が受講している経済学部や法学部の授業も取ることが出来た。それが受講出来るまでに、各部署を回って申請したり何度も経済学部の受付に行き、話をしたりと大変な苦労があった。私は授業を受講しなかったが、受講していた後輩の話を聞くと、とても苦労していたのだろうと思う。だが、受講せずに遊んでいたわけではない。私は、中国の自動車産業の調査をしていた。具体的な内容は、中国企業と合弁関係にある自動車会社や自動車部品を製造している会社に赴き、工場見学と担当者からのインタビューを通じて、日本にある会社との違いや、現在直面している問題点などを考察したものをまとめた。これを通じて、今まで知ることがなかった車を構成している「部品」に関する知識を増やすことが出来たし、自動車本体ではなく自動車を構成しているものという今までと違う分野に視点を置くことができた。そんな機会を与えてくれたH大学のF准教授やMさん、Kさんをはじめとする自動車を知り尽くした方々に感謝したい。

 留学中の大きな出来事としては、尖閣諸島をめぐるデモが挙げられるだろう。9月の初め、日本は尖閣諸島(中国名:釣魚島 diaoyudao)を購入した。このことを発端として、中国の各地でこのことに対する抗議デモが行われた。日本でも、広州や上海、北京などの大使館や大型スーパーで暴徒化した市民が投石や略奪を行ったり、デモ行進を行ったりする映像が流れたということを聞いている。ニュースでは流れなかったが、長春でもデモ行進があった。前日には、ツイッターのようなSMSに「長春市内の大きく3か所でデモ行進をするので、参加する人は○△へ□時に集合」というような書き込みがされていたり、「デモ行進が行われる付近は、安全のために日本車を乗る人は出来るだけ通行しないように」といったメールが届いた。だが、大都市で行われるデモや暴動とは違い、中には「広州や上海のように暴徒化せず、長春のデモは秩序をわきまえたものにしよう」という文章も見られた。デモ行進があった当日の朝、私はデモ行進に参加するために、ある場所へ行った。そこにはもう「钓鱼岛是中国的(魚釣島は中国のものだ)」「打倒日本军国主义(日本軍国主義を潰そう)」などと書かれた横断幕や国旗を持った中国人で溢れかえっていた。老人はあまり見られず、若者で占められていた。公安は大勢出ていたものの、そのデモを鎮圧しようとはせず、「この道を通るように」といった指示を出すなどの忠告をするのみだった。公園内を一通りデモ行進したあと、彼らは一般道へと出て、大きな広場へと進んでいった。片道3車線の大きな道路は閉鎖されて、デモに参加した人々で溢れ返った。どれだけ大きいデモだったかが分かるはずである。私が参加したデモには途中で参加した人も含めて推定だが400人ほどが参加していたと思われる。国交回復40周年、柳条湖事件が起こった9.18、胡錦濤から習近平へと政権が変わるというこの前後に行動を起こした日本政府に対する不信感はうなずけるが、この抗議行動に政府による後押しがあった都市もあったと聞く。このことを聞いた時、中国政府に対する不満の蓄積を日本政府および日本に向けただけとしか私には思えなかった。『「魚釣島は中国のものだ」=「中国領土を日本に譲ったのは中国政府の責任だ」』という裏付けにもなるはずである。ただ、ある都市で起こった日本車を壊したり日本のメーカーの工場に放火するといった行動は間違っていると思った。たとえ日本ブランドであったとしても、働いている従業員はあくまで中国人である。言いかえれば、「中国人の作ったものを中国人の手によって壊されている」のである。日本よりも愛国心の強い中国人の中でこのことに気付いている人は果たしてどれくらいいるのだろうかと、連日報道される新聞や写真を見て思った。

 「留学」というものは、必ず何かを変えてくれる。それは、ほんの些細な小さなものかもしれないし、逆に大きいものかもしれない。私の場合、留学を通じて、様々な人脈や中国語、外国人の友達を手に入れた。合計約2年間という長期の留学で、犠牲になったことは山ほどあるが、手に入れたものもたくさんあった。だが、1年の留学を通しても、それを経験することが出来る。もし、この文章を読んでいる人が留学しようと思っているのであれば、ぜひ行ってもらいたいと思う。しかし、「1ヵ月の体験研修」と「半年間の語学研修」と「1年間の留学」はそれぞれ異なっている。行くのであれば、長ければ長い程いい。ぜひ、「1年間の留学」を選んでほしいものである。

 この「キャンパスアジア事業」の定義として「東アジアの共通善を実現する中核的人材を育成する」というものがあるが、将来的には東アジアだけでなく、世界規模で考えていく必要もあると思う。ただ、昨今の東アジア情勢は様々な問題を抱えている。我々がこの留学で学んだことは、この情勢を改善するために非常に有用なものであると私は信じている。キャンパスアジア事業は、まだまだ始まったばかり、ちょうど赤ん坊がよちよち歩きを始めたような状態である。改善点もあるし、継続していってもらいたい点もある。数年後には、多くの人材を輩出する制度に生まれ変わっているだろう。

 私は、中国留学中、ある四字熟語に出会った。この4字熟語は、何か発表をしなければいけない時にかならず使っているものである。それは「扬长避短(揚長避短)」である。長所を伸ばし、短所を補って力を発揮するという意味がある。日本・中国・韓国の3国との関係にもそれは当てはまると思う。お互いの長所短所を理解し合えば、それは大きな力を生み出す。歴史的背景を鑑みると、隠したとしても隠しきれない事実が数多く埋もれてる。だが、交流関係を結ぶうえでその概念は必要ないと考える。むしろ、その事実を土台にして、よりよい関係となればよいのである。近い将来、この事業で培った力をもとに東アジアにおいてさまざまな事業の最前線で活躍することを期待し、私の報告を終わらせていただきたい。

 这次留学,我非常努力学了汉语。每个人有各种各样的学习方法,所以我的想法和别人完全不一样。有的人学习文法以后练习对话,有的人学习成语,等等。我的方法是这样。跟朋友一起聊天儿的时候,用学过的单词和成语。老师教我这个方法。

 2012年9月初,日本政府决定了购买钓鱼岛。从那以后,日本和中国的关系越来越不好了。这个影响是太大了。那时候我们不太简单跟一般的中国人聊聊天儿。但是现在,情况越来越好了。我们要维持现在和中国的关系。

 情况好是好,但是重要的是考虑东北亚的平和关系,经济关系,交流关系。那我们怎么办呢?我们学过东北亚的事情,做韩国,中国和很多国家的朋友。所以我们互相理解文化的差异,过去的历史,环境问题。比如说中国。中国有很多问题。大气污染是非常严重的问题。日本也有这个影响。这是要互相解决的问题之一。可以互相理解的话,将来一定东北亚的关系好。我相信。

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