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私の見た、感じた、理解した韓国

 こんにちは。岡山大学文学部3年の米田芙希です。今日は、私が半年間の留学を通して実際に見て、感じて、理解した韓国についてお話ししようと思います。

 まずは留学前に私が韓国に対して持っていたイメージについてお話しします。留学前は、韓国は人も生活も日本ととてもよく似ている国だと思っていました。具体的には、控え目で温かい人が多くて、チマチョゴリを着てお米を食べて……そんなイメージでした。事実、生活の面では共通点が多くありました。目上の人を敬うことや家に入るときは靴を脱ぐこと。ただ日本では普段の生活で着物を着る人も多いですが、韓国では普段の生活でチマチョゴリを着ている人はいないようでした。

 そして生活の違いよりももっと顕著であったのが、人の違いでした。留学がはじまってすぐの頃、知り合いのお姉さんと食事に行きました。お姉さんに「何食べたい?」と聞かれたとき、私は「なんでもいい」と答えました。するとお姉さんに、「日本人はいつもそうだね。食べたいものとかしたいこととかほんとにないの?韓国では自己主張しなきゃ通用しないよ。」と言われました。私はこの言葉を聞いたとき驚くと同時にショックを受けました。日本では、自己主張をする人も、自己主張が求められる機会も、多くはありません。このお姉さんのように相手に対する不満や忠告をはっきり言う人もあまりいません。そのため私は自分の欠点を面と向かって言われることに慣れていませんでした。しかしこれは確実に直さなければならない欠点でした。

 半年間留学をしてみて多くの韓国人の友人と接して、思ったことをはっきり言う人が多いことを実感しました。口数の少ない私に、「私ばっかり喋ってるね。私たち仲良くないの?」と言う友人もいました。相手にどう思われるかよりも、自分が思ったことを言うことのほうが重要視されているようでした。

 考えてみると、人目を気にしない行動はよくみられました。エレベーターの中で普通に会話をする人、バスや地下鉄の中で電話する人、街中で肩を組んで歩くカップル…。日本では、個人的な事柄を人前に出さない文化があると思います。恥の文化とよくいわれていますが、自己と他者をはっきり区別し、何をするにも他人の目を意識します。では韓国ではなぜ人目を気にしないのか。それは、人と人との距離が近いからであるように感じました。私が困っていたとき、友人はヒントをくれるだけでなく、その問題が解決するまでついてきてくれました。自己と他者の区別が明確でないために、他人のことも自分のことのように対応してくれるのではないかと感じました。

 総じて、韓国人は遠まわしな言い方を嫌い、自分の思ったことはその場ではっきり言う人が多いと思いました。日本人は他人を思いやる心があり、自分の発言によって相手がどう思うかを考えます。私は日本の相手を思いやる文化を誇らしく思います。しかし、相手に気を遣いすぎて、よそよそしくなってしまう場合もあります。韓国のように、なんでも言い合える関係のほうが、相手に親しみを感じることもあります。これはどちらが良くてどちらが悪いということではなく、文化の違いとして受容しなければならない点だと思います。

 もう一つ、想像と違ったことがありました。それは、日本に対する意識です。私は大部分の韓国人が反日感情をもっていると考えていました。しかし私が出会った人たちは、年齢に関係なく、私に優しく接してくださいました。韓国語を勉強していることを高く評価してくださる方もいたし、日本語で話しかけてくださる方もいました。韓国人と日本人としてでなく、人と人として接しようとしてくださる方が多いように感じました。

 日本では、私のように、韓国人がみんな反日感情をもっていると考えている人が少なくありません。勘違いをしたまま、一部の情報を鵜呑みにして反韓感情をもっている人もいます。半年間の留学を通じて日韓の違いを理解した私にできることは、その誤解を解いていくことではないかと考えます。現在日本と韓国の間には、解決しなければならない問題が多くあります。日本と韓国は、一番近い国として、協力し合っていかなければならない国です。文化の違う二者が問題を解決しようと思うとき、相手のことを理解することが一番重要です。私は、私自身ももっと韓国に対する理解を深めながら、日韓の相互理解の助けになれれば良いと思います。

 ご清聴いただきありがとうございました。

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