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カンファレンス

 

シンポジウムにて

  みなさん、こんにちは。キャンパスアジア留学生第一期生として2012年3月から今年の1月まで、吉林大学へ留学していた武上です。この中には初めて会う人もいれば、中には泥酔している光景を嫌という程見てきた人もいるかと思います。約10分という短い時間ですが、私の見てきた中国をみなさんにお話ししたいと思います。

 簡単に自己紹介したいと思います。現在22歳です。嬉しい事に、誕生日を2回中国で迎えています。一応、2010年~11年にも吉林大学へ留学しており、その経験も踏まえ、留学生代表として今回留学しておりました。趣味は海外旅行で、特に香港へは毎年行っています。最近はよく勉強がてらタリーズドレミの街店やビブレ店で煙草を吸っています。

 日々の生活に関しては、一緒に留学していた後輩が説明したと思いますので、彼らが説明せず、なおかつ彼らが体験しなかったことを説明いたします。まず、「反日デモ期の長春」です。9月の尖閣諸島(釣魚島)購入の際には、日本のメディアでも大々的に取り上げられていましたが、各地で反日デモが発生しました。長春でも、大きく分けて3か所でデモが行われました。これは、ウェイボーという、所謂ツイッターでも大きく告知されていました。ですが、その際、デモ行進のみということ、広州のような暴動は起こさないということが書かれてありました。参加者はある情報筋によると、1000人を超え、日本車はその近辺を走るなという情報もメールで配信されました。

 これが、その当日の写真です。私はこの日このデモ行進を見学していました。これは、その時に私が撮った写真です。私が見学したところでは、公安当局は行進の道順を指示するのみでした。このデモを見学していて、思ったことがあります。それは、参加者が比較的若いということです。ご存じのとおり、中国の物価は上がり続け、都市部以外の国民の生活は困窮しています。若者の不満は溜まる一方だった時、日本が尖閣諸島購入のニュースが来て、かつて日本の支配を受けていた場所を中心に一気に爆発したのではないかと考えました。みなさんはどう考えるでしょうか。

 次に、日系企業が抱える問題に関してです。前回と今回の留学を通じて、私はたくさんの人と接しました。おかげで、大手自動車メーカーや最大手部品メーカー、大手総合商社の首席代表や総経理など幅広い人脈を得ることが出来ました。彼らが口を揃えて言うことは、「疲れる」ということです。留学期間の中で、私は大手自動車部品メーカーなど数社の本社や工場を見学し、インタビューを実施しました。以下に書いてあるのが彼らが抱える問題の代表例です。

 まず、お金の問題。何をするのにもお金がつきものです。いわゆる上納金から、設備投資、さらには生産認可まですべてお金で解決できます。つまり、どれだけのお金が非公式に出ているのかが把握できないということです。

 次に、容易に意見を言える環境がないという問題。幹部のほとんどが共産党の要職であるため、簡単に文句を言えないため、仕事をしづらいとのことです。

 その他にも、文化の違いに関する問題や国政の問題が売り上げに直結するといった問題があります。

 海外に進出していく上で重要なことは、何よりも、その国の文化を理解することであると私は思っています。そうした中で、日本に必要となっていく力は、他国の文化を理解しながらその国に適応していく力、他国の文化を理解しながら共存していく力、そして、他国の文化を理解しながら、自国の発展のために尽力し、貢献していく力が必要です。ですが、もう一つ、私がこの留学で学んだこれからの日本に必要なことを、付け加えたいと思います。これはベネッセCEOの福武氏の後援する福武財団の援助の元、オーストラリアに留学する前に福武氏に言われた言葉を引用させていただきます。その力というのは、「ただ、『日本人』であり続けるのではなく、グローバルに活躍する『世界人』を育成する力」です。

 ご清聴ありがとうございました。

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