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2014CA中韓留学体験レポート

 私は今回の中韓体験ワークショップに行くにあたって、異文化理解の視点で中国・韓国の実態を自分の目で見ることで、日本のメディアから取り入れた情報との差異、イメージとの差異、同じところを見つけ、今後の日韓交流を考えることを目標にした。中国に対しては、反日デモ、大気汚染、パクリ商品、中華料理などのイメージがあり、よいイメージはあまり持っていなかった。韓国に関しては、反日デモ、キムチ、K-POPなどのイメージを持っていた。中国も韓国も歴史の中で長い付き合いがあったが、いまでも領土問題、慰安婦問題がメディアでよく流れているため、日本を嫌っているイメージが頭にうえつけられている。私たちは知らず知らずのうちにメディアからの情報を鵜呑みにしていたことに気づかされた。

 前半で行った中国では、交通面での日本との違いを感じることができた。左ハンドルやワーゲンが多いこと、信号がカウント式であること、自転車やバイクが見られないことだけでなく、自動車の入り乱れや歩行者の信号無視に驚いた。日本では、歩行者は信号を守る人が多く、何より自動車よりも歩行者優先が徹底されている。中国では、横断歩道があっても止まろうとせず、クラクションを多用する。車線変更でも譲り合うというよりは強引に入る感じだった。私は世界の交通事情に詳しくないので、とりあえずずっと住み慣れた日本の交通ルールを普通と思ってしまっていた。何が普通であるということはなく、理解していく必要があると感じた。中国の運転手は人が飛び出してくることや、自動車の入り乱れを常に頭に置いて、運転しているので、赤信号で止まり、青信号で進むことに慣れすぎた日本人よりも事故は少ないのかもしれない。他国の交通事情を知ることでいい点を活かすことができるのだと思った。車の排気ガスが中国ではひどいというイメージもあったが、実際に一家に一台車を持っている家はほとんどなく、人口が多いために、交通量が多く感じてしまうが、日本の人口で考えると、交通量は日本よりも少ないのではないだろうか。中国は車を多く持ち、排気ガスを多くだすという偏見を持っていたことに気づかされた。そして、学生交流の時間が多く取れたことで中国人学生ひとりひとりの考えを聞くことができた。私が話を聞いた学生のひとりは、日本に行ったことはないのに、普通に話す日本語を聞き取ることができ、自分が日本語のどういうところが苦手かと言うことを把握していた。彼らは日本の文化を好きな人が多く、日本のドラマやアニメが好きだから日本語を勉強しているという人がほとんどであった。しかし、日本の文化についてあまり知らない私は歌舞伎のことを聞かれてもほとんど答えることができず、湖と池の違いを聞かれても辞書を使わなければ答えることができなかった。われわれ日本人は自国の文化について、われわれが普段何気なく使う日本語についてよく知っている人は少ないのではなかろうか。もっと自分の国のことを学ぶ必要があるのだと思う。企業視察では、中国の労働条件、環境対策、生産体制に驚いた。労働については育児休暇など女性労働者への配慮がしっかりしていること、最低賃金が毎年上がることを聞き、人口が多く、男女が共にしっかり働ける環境を整えているからこそ急成長を遂げたのかもしれない。また、環境対策はあまりしておらず、工場排水問題や大気汚染問題に取り組めてないというイメージがあったが、排水口に監視カメラを置くなどしていて、国をあげて環境対策を行い始めていることを知った。さらに、安価で低品質の商品を作るイメージであったが、イオンでもジーンズ工場でも品質で売り出していることを知った。街でも高級デパートなどがあり、品質を考える人が多くいるのだと思った。環境対策にも取り組み、質を高めていく中国に更なる発展が期待される。

 次に、韓国であるが、日本の街並み、ファッションにとてもよく似ていて、言語だけが入れ替わったようであった。そのため、中国に比べて、外国に来たという感じは少なかった。特に印象的だったのは、歴史についてである。何箇所か博物館に行ったが、どの博物館にも日本との歴史が登場していたことに驚いた。日本との歴史については韓国からすればよいものは確かに少ないと思う。とはいっても、日本のよくない歴史を取り入れすぎているように感じた。私は、授業で学ぶ程度の日本史については知っているが韓国との歴史だけでここまで多くの内容があることに自分はあまり知らないのだと思った。韓国の人たちは歴史をとても重要視していて、日本人とは比べ物にならないくらい知っている。韓国の人と対等に話を進めるにはわれわれはもっと歴史を学ばなければならないのだと思う。博物館のボランティアの人との話や大学の講義で彼らが話す歴史の内容についていけず、ただうなずいて聞くことしかできなかった。それが、どこまで正しいかなどもわからないのに鵜呑みにしてしまうことは避けたい。日本人もアメリカの支配下にあったが、今でもアメリカをうらんでいたり、歴史に固執しすぎていたりすることはおそらくない。それが、日本がここまで経済成長してきた理由でもあるように思う。逆に韓国は、これからもっと前を見て日本との付き合いをすることでさらなる発展があるように思う。学生交流の時間があまり取れなかったのは残念だが、学生でも歴史に興味があるから、日本語を学ぶといった人が多く、中国の学生と動機が少し違うように感じた。

 今回、中国韓国で見えたものは中国韓国のほんの一部分である。ほかの地域ではまったく異なっているかもしれない。そのためこれが中国、韓国と国のイメージにすることなく、知識経験として、蓄えていきたい。最後に、私が思う共通善とは互いの文化考えを知ろうとする姿勢そのものであると思う。日本人は中国に行きたくないと思う人もいるかもしれない。そう思うことなく、知ろうとする、いってみようとすることが大切だと思う。

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