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セミナー・ワークショップ

 

「相互理解」

 今回の中韓留学体験ワークショップを通じて、東アジアにおける日本と中国と韓国がより相互理解を深めていくために、わたしたちはどのようなことをすることができるのかということを中国と韓国の文化に触れながら具体的に考えていき、同時に中国と韓国での現在における日本のイメージというものはどのようなものであるかを学んでいきました。

 七日間、全く違った環境に移ることにより新鮮な気持ちで満ちていました。また、異なる文化に触れて戸惑うことも多少ありました。例えば、タクシーやバスを利用する際には右側から乗ることが基本であったり、スーパーでは日本にはないような果物、雑貨が売っていたり、食べるものや交通マナーであったり、その他、日本とは違う様々な点があることに毎日気づいていました。その一つ一つがその国のれっきとした文化であり、その国の良さが表れていると今では思っています。

 青島においてUNIQLO工場と青島イオン、釜山においてルノー・サムスンといった企業をそれぞれ訪問し、その企業の経営方針、雇用状況、東アジアを含む海外への進出に関するお話等私たちの全く知らないことまで企業の方からたくさん聞くことができました。以前から大変興味を抱いていた内容でもあり、非常に私にとっては有意義な機会でありました。現地では言語も価値観も日本とは異なるので、日本の企業が海外で経営していくことはやはり決して簡単なことではないということがつくづくわかりましたが、うまく経営していくためには相手の国の文化、国民性をまず尊重し、認める必要があるらしいです。青島イオンの代表者の方は、中国人は勤勉であり、自ら自主的に考えて行動するところが良いところであるとおっしゃっていました。私たち日本人も中国人に学ぶべきところがあると感じました。

 研修中、歴史博物館を訪問して多くの歴史的な史料やビデオ等を見ることができました。そこでは、中国と韓国がそれぞれ歴史的に日本とどのような関係を築いてきて、お互いに歩んできたかを詳しく知ることができました。日本は過去にしてきた事実をしっかり受け止める必要があります。深く考えて反省するとともに、未来に向かって平和的な友好関係を築くことがとても重要であり、そのためには、互いの国の考え方、価値観、文化等をしっかりと尊重することがきっと大事であり、もし悪いところがあっても認め合うことが共通善の第一歩だと思います。

 また、青島では中国海洋大学、釜山では東義大学をそれぞれ訪問し、学生交流を行いました。それぞれの大学では、日本に興味を持っていてなおかつ日本語を勉強している学生と数分間コミュニケーションをしました。そこで、彼らに現代の日本のイメージ(日本の良いところ、悪いところ等)を聞いたり、どのようにしたらそれらを改善できるかなどの意見を言っていただいたりできる機会がありました。日本の良いところとして、食文化や礼儀正しい点等を褒めていただきました。同時に、日本のなおしてほしいところとして、日本人はもっと積極的に自分が感じたり考えたりしたことを主張しない傾向にあるという点をよく指摘されました。この指摘はまさにそうだと私も思っており、青島でも釜山でも受けていて、他国からみた日本(日本人)のイメージは共通している部分があるのだなと思っていました。また、私たち大学生を含める若者たちは、最近二国間の大きな問題として取り上げられている尉安婦問題、竹島領土問題、靖国神社参拝問題などの国際問題に対して、比較的無関心であるのではないかと指摘されました。若いうちからもっと日本人はこれらの問題を自分の国が歴史的に関わっている問題としてしっかりとらえて、これから先どのようにすることがお互いの国において共通の利益をもたらすであろうかということを前向きに考える必要があります。またその姿勢が大事です。また、東義大学の先生の講義では、朝鮮通信使について語ってくださいました。朝鮮通信使とは、室町時代から江戸時代にかけて李氏朝鮮より日本へ派遣された外交使節団であるが、歴史的に朝鮮通信使が日韓の間で重要な役割を担っていて、文化の伝播が行われていたということがわかりました。文化的な面からしても、歴史的に長くお互いに恩恵を受けている関係だということを改めて認識するようになりました。

 わたしたちは、現代ではメディアから多くの情報を様々な形で手に入ることができます。しかし、その情報が本当に正しく伝われなかったり、事実とは少し異なったように報道されたりすることがあります。それぞれの国において、メディアが自分たちの国に都合の良いようにある情報を国民に発信してしまうならば、それぞれの国の間で異なる認識が生まれ、国の間で軋轢が生じてしまうのだと思います。これを回避していくためには、国民一人一人が、さまざまな手段を用いてたくさんの情報を知ってさまざまな角度から考えられるようになればより良い方向に進んでいくと思っています。また、本当に正しい事実や真実をfacebook等のSNSを活用することで国境を越えてより多くの人たちに発信することもでき、世界の人たちも知識を得ることができます。

 わたしは、今回のような国際交流のプログラムは相互理解について深く考えることできる有意義な機会であったと強く思っています。お互いの国が相互理解を深めていくためには、小学生の頃からこのような国際交流プログラムを授業の一環として導入して活発にさせることにより、互いの国の意見、考え、価値観がどのようなものかであるかをそれぞれの国の学生に理解させていき、東アジアにおける三カ国間の歴史的な関係を深く認識させることができるのではないかと確信しています。そして、わたしたちができることは、日中韓の間での歴史的な問題にしっかりと目を向けて、様々な観点から考えることで、自分の意見をつくっていき、最終的にはそれらを国際交流の場やSNSの場を借りて発信し、多くの人たちに理解してもらうべきです。

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