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交換留学プログラム

 

マンスリーレポート 2019年8月

【学習面の状況報告】

8月の一大イベントは、やはり釜山日本人学校でのボランティア活動です。日本人学校でのボランティア活動は、留学中に一番したかったことなので本当に楽しみにしていました。釜山日本人学校は、小中合わせて33人、教員8人のとても小さな学校で、保健室はありますが養護教諭がいません。そんな学校に私は養護教諭の卵として飛び込んだわけですが、養護教諭がいない分本当に養護教諭のお仕事をさせて頂くことができました。まず、保健室の整理・掃除です。保健室はとても狭く、薬棚と救急処置をする机といす、そしてベッドがひとつあるだけの部屋でした。入るとほこり臭く、子どもたちに聞いてみても、「保健室暗くて臭いから行かなーい」「余計に体調わるくなっちゃいそう」と言っているほどでした。先生に聞くと、体調の悪い子どもやけがをした子どもがいるときだけ保健室を開けて、担任の先生が手当てをされているとのことでした。きちんと管理する先生がいらっしゃらないだけあって、保健室の物品の整理整頓は全くされていない状態でした。私は釜山日本人学校にいる5日間の間、空き時間や放課後の時間を使って保健室の大掃除をしました。まず物品の確認をしました。同じものが違う場所に何個もあったり、使用期限切れの熱さまシートやシップ、そして今は使わない消毒薬まで発見しました。いらないものは捨てたり、同じものどうしで仲間分けして整理整頓をしたり、必要な物品をリストアップしたりしました。そして掃除をしました。長い間使われていない応急処置の物品、棚や容器などはほこりをかぶって、とても体調が悪い時に使いたいと思えないような状態でした。それらを全部ピカピカにしました。最後にどこになにがあるかすぐにわかるようにラベリングをしました。保健室は使うたびに使う人が違うので、誰が見ても緊急な時に必要なものがすぐに取り出せるように工夫しました。そして、保健の授業もさせて頂きました。事前に教頭先生にお伺いしたところ、釜山日本人学校の今の健康問題は「よく噛んで食べない」とのことだったので、「よく噛んで食べることの大切さ」を伝える保健指導をしました。実はこのテーマ、日本での協力校実習の時にも同じテーマで保健指導をしたのですが、その時はしたくてもできなかったことがありました。それは噛みごたえのあるするめいかを配ってみんなで実際に食べてみて、噛むことの大切さを実感することです。日本の学校では、授業中に食べ物を配って食べるということがいろんな危険が潜んでいるということでNGになり、あきらめていました。それが釜山日本人学校ではしてもいいとの許可を頂き、日本でできなかったことを叶えることができました。やはり実際に授業中に意識してよく噛んで食べるという体験をすることで、より分かりやすく、今後の生活に生かしやすい授業が出きました。許可を頂いて本当に感謝ですし、何よりも生き生きと学ぶ子どもたちの姿を見ることができて感無量でした。もちろん、体調不良の子どもや運動会練習でけがをした子どもがいるときは本当の養護教諭のように処置をしてあげました。今回のボランティア活動で、きれいで使いやすくなった保健室を先生方にとても喜んで頂き、子どもたちにも感謝の言葉をもらって、私自身も多くのことを学び、本当に行って良かったです。冬休みにもまた行くつもりです。あの時勇気を出して連絡を取った自分とその時快く    受け入れてくださった釜山日本人学校の先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。           

 釜山日本人学校の子どもたちと先生方      

【生活面での状況報告】

7月末から8月初めにかけて、香港・マカオに行きました。目的は、香港日本人学校大埔校の訪問です。ゼミの先生が知り合いを通じて訪問しに行かれるとのお話を聞いて、「私もついていきます!」と言ったのがきっかけでした。海外の日本人学校に興味を持っていて、留学中にいろんな日本人学校を訪問できたらいいなと思っていたのですが、海外の日本人学校はセキュリティが厳しく、簡単には外部の人間が立ち入ることはできません。そんなところに舞い込んできたチャンスを逃すまいと、先生にお願いしてついて行かせてもらえることになりました。初めての日本人学校の訪問にドキドキしましたが、あたたかく迎えてくださり、国籍の違う子どもたちが同じ教室で仲良く勉強している姿や海外でいきいきと暮らす子どもたちの姿を見て感動しました。また、香港日本人学校の養護教諭の方ともお話をする機会を頂き、将来海外の日本人学校で養護教諭として活躍することを夢見る学生として、たくさんお話をしていただきました。今自分がまさに目標としている仕事をされている方が実際に働く現場に行ってお話を伺うなんて、本当に貴重なチャンスを頂いたと思いました。実際に海外の日本人学校で働く養護教諭の方とお話しして、働いてみないと分からない、在外教育ならではの難しさや苦労、そして楽しさを知り、これから養護教諭を目指す上で大きな刺激となりました。また、校長先生とお話しする中で、「何語で考える子に育てるかが大切」という言葉が心にぐっと刺さりました。日本人学校に通う子どもたちは、日本語、英語、現地語(ここでは広東語)を使って生活しています。家と学校で違う言語を使って生活している子どももいるのです。日本人学校では、日本の学校よりも特に英語教育に力を入れ、グローバルな社会で活躍できる人材を育てることを目標としています。今私は韓国で韓国語を勉強しながら、日本語と韓国語が必ずしも1対1で対応しないことがあることに気づきました。でもそのような言葉は、その国で生活する上で必要だから生まれた言葉で、日本では必要ないから存在しないのです。そういった言葉にこそ、その国の文化が表れているのだと思います。これは韓国語に限らす、どの言語に対しても言えることだと思います。私は韓国で生活する中で、表現したい感情が韓国語になくて、自分を説明するのに困るときがあります。逆だってあります。日本人の友達としゃべる時に頭の中に韓国語しか思い浮かばないのです。香港で暮らす子どもたちを、きっとこのようなもどかしさを日々抱えながら生活しているのではないかと感じました。母国語以外の言語で生活している海外で暮らす子どもと、今留学しながら外国語を学んでいる私が重なったようでした。そういった海外で生活しているからこそ起こる子どもの心の変化や困難にもしっかりとケアができる養護教諭になりたいと思いました。

香港日本人学校大埔校で撮った記念写真

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